エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

エンジニアの心

自由自在

イベントは「帰郷」というテーマで開催されました。最後に「あなたにとっての帰郷とは?」という問い。だいぶ考え抜いた末出てきたのが、「コンピュータで自分の思い通りに動かす」コンピュータすげー、コンピュータおもしれー、と思ったのはこの「思い通り感…

人を、責める。

今日は人を責めました。「言葉で説明できないことをプログラムに書けるのか」と。今回のプロジェクト、行くはデスマーチ。理解が深まるのを待つだけの余裕がありません。今理解せずに先に進むことは、命綱なしの綱渡り。それに気付いてほしかったのか、こん…

職業プログラマにとってアルゴリズムの教えはどう映るのだろう?

ソフトウェアを開発する企業に属し、プログラミングを職業とする人は、多かれ少なかれソフトウェアの勉強をしてきているのだと思っています。学校で学んできた人もいるでしょうし、企業に属してからはその企業内でも研修などで学んでいると思います。そのよ…

勝つ気でいる

このところ気に入っている言葉。「勝つ気でいる」。 わざわざ勝つ気でいるなどと表現するということは、負ける確率の方が高い状況で使う言葉のような気がする。実際、今の状況は、とても負けそう=プロジェクトが失敗しそう、な様子。 そんな状況で「勝つ気…

プロジェクトに必要なもの

このところ強く思うのは、それは「士気」ではないかと。プロジェクトに必要なものは。 士気で問題が解決するわけではありませんが、問題を解くという行為の最初の一押しに士気が必要な気がしてきています。士気が劣るとどうしても逃げ腰になってしまう。 士…

へこんでいるうちに…

へこんでいるうちに、年を越してしまった。 っつーか。ひと月以上へこんでたみたい。

がんばりの不条理

賢く、がんばらずにすむように、うまく仕事をこなした人よりも、 無策で、無駄にがんばり続けて、ほうほうの体で仕事した人の方が、 評価が高いという不条理。へこみます。

問題を解いてしまう、という間違い

問題の解答を間違える。これはミスなわけで、あからさまな間違いなわけで。でも、まだましだと思う。重篤な誤りでなければ、やり直すことで解決できるから。解く問題を間違える。無駄な労力というか、それを解いてもしょうがないというか。いくらがんばって…

上司を使えない人、と、使えない上司

他部門との交渉を、うまくできないからといって、わたしにやらせようとする人。わたしが中継したところで、直接交渉しなければ、なにも解決しないので、断りました。途方に暮れているようなので、そういうときこそ上司の管理職を使うときでしょう、とアドバ…

欠陥、失笑、反省

先日のグループミーティングでの話。 とあるグループのトラブルがどうにも解決しないという話。納入も真直で、皆それなりに神経質に話を聞いていました。トラブルの原因はつかめていない。ただ、連続で動かすとメモリが減っているという。どっかでメモリリー…

心理的コスト

現在の開発が、まもなく一段落を迎えます。ほっとするまもなく、次の開発が始まります。次の開発は、現在のソフトウェアを利用し、その上に変更を加える差分開発。今以上に短期開発が求められています。一つの締め切りが過ぎ、次の締め切りまでの時間ができ…

「先輩」は後輩が作る

少し前に、理不尽な要求に、ぽん!と感情を破裂させてしまったことがあります。実際に声を荒げたり、暴れたりしたわけではありませんが、自分の中では、はじけてました。面白いのは、自分でも感情的になっていることがわかっていることです。それに、要求を…

味方であることを伝えるのは、難しい

おそらく、言葉をいくら重ねても、「自分はあなたの味方です」と訴えても、納得はしてくれないでしょう。今日、仕事に不満を抱えているように思える、協力会社のエンジニアの方と一時間ほど話をしました。彼が何を思っているのか、知る必要がありあした。し…

「考えを伝える」ということ

3ヶ月前に「分析、即、実装」というのを書きました。設計と実装の狭間の話題を、この「ソフトウェア的愛情」の中で何回も繰り返しています。それだけ、ソフトウェア開発をする中で自分が、問題だな、と感じているのだと思います。ともに開発にあたっている…

「降格がないことによるメリット」

日本のサッカーリーグの話。 ご存知のように、日本には、プロのJリーグディヴィジョン1、ディヴィジョン2(通称それぞれJ1、J2)、その下部にアマチュアのトップリーグJFLがあります。Jリーグでは、そのシーズンの成績によって、J1からJ2への降格、J2からJ1…

相手を変えるには、相手の考えていることとその理由を理解し、尊重しなければならない

「相手を好きになり、気づかわなければ、人にちがうことをさせることはできない。相手を変えるには、相手の考えていることとその理由を理解し、尊重しなければならない」トム・デマルコの「デッドライン」の一節です。一年ほど前に読んだ本ですが、最近にな…

悲しいとき(2)

よほどわたしの言葉がわかりにくいのか、はたまた、わたしの周りには理解を共にしてくれる人がいないのか。 今日は、メールを介して議論をしているつもりでした。二度三度意見を交換したあとに、相手から届いた言葉は「全然、わかりません」。脱力しました。…

いつ失敗させるか

新しいことをやると、大抵は失敗します。あからさまな失敗でなくても、自分が得たい結果を得るために、最初は試行錯誤。わかっているのに、どうもそれが仕事の話になると、そのことを忘れてしまうようです。わたしも例外でないですが。「仕事での失敗=マイ…

悲しいとき

ソフトウェア開発を続けていますが、その中で、プログラマから言われて、悲しい思いをした言葉があります。設計変更があったときに、わたしも一つのアイディアを提示したのですが、それに対する反応は「意味がわからない」というものでした。反対の意見であ…

二番目の言語

「プログラミングの心理学」を読んでいます。 二番目の言語を教えるとき、一番抵抗を受けるとありました。そもそも最初の言語を覚えるときは、抵抗がありません(いかなる学習に対しても抵抗するような場合は、おいておくとして)。三番目以降の言語を覚える…

言葉に左右される思考(2)

ソフトウェア開発をしていると、思考が、プログラミング言語によって左右される場面にでくわします。特に悪いという思いはありません。でも、そのことに気づかず、「プログラムはかくあるべし」という考えにとらわれてしまうときがあります。後になって、な…

二重化を厭わない

わたしは、二重化をしてしまうと、問題の本質をつかみかねているような、居心地の悪さをすぐに感じます。同じ形のコードが現れると、ものすごい間違いをしているような気分になります。そして、そんなときは、たいていなにかを見落としていたりするものです…

言葉に左右される思考

思考は言葉に左右されるという話を聞きます。語学や文化の話は専門の方々にお任せするとして、ソフトウェア開発から見えたことについて。 今までC言語で開発をしてきた人は、C言語でソフトウェアを考える、ようです。ようです、というのは、きちんと確かめた…

自尊心が下がってくると

自尊心が下がってくると、仕事がはかどらなくて困ります。 自尊心が下がってくると、わたしは、臆病になります。いっそう消極的になります。そして攻撃的になります。特に、そんなときにミスをすると、自分のミスを認めるのがとても怖くなります。ミスとわか…