エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

「降格がないことによるメリット」

日本のサッカーリーグの話。
ご存知のように、日本には、プロのJリーグディヴィジョン1、ディヴィジョン2(通称それぞれJ1、J2)、その下部にアマチュアトップリーグJFLがあります。Jリーグでは、そのシーズンの成績によって、J1からJ2への降格、J2からJ1への昇格があります。現在のJ2では、JFLへの降格はありません。

徹底解析 J2 第1回:レベルアップを続けるJ2」という記事の中で、降格がないことのメリットが説かれています。

野心的なサッカーも可能であり、(中略)結果的には失敗に終わったが、かみ砕かれた論理的な言葉によって説明された戦術は、強い可能性を感じさせるものだった。

長期的な視野に立った強化をも可能にしており、昨シーズンわずかに5勝しかできなかった札幌は、苦しんだ昨シーズンをベースにして今期結果を出しつつあるところだ。

失敗することのできる環境を提供すること。それによって成長する機会を与える。どことなく似ている気がします。一方で。ただそれだけではまだたりない。記事を読みながら、そう感じました。
もう一つ必要なもの。明確な目的。J2に所属するチームには明確な目的があります。勝つ、順位を上げる、優勝する、そしてJ1に昇格する。

日々の眼前の作業でない展望のある目標、遠方にありながらも曖昧でない明確な目標。ソフトウェア開発で、それをどうやって示していけばよいのか、Jリーグの試合をTVで観戦しながら、また悩んでしまいます。