エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

期待する動作

「『要求仕様』というから、わかりにくいのかもしれない」などと考えてみました。「期待する動作」という言葉でしたら、わかりやすいような気がします。気がするだけかもしれませんが。言っていることは、同じですが、印象が違って感じます。「期待する」部分があるということは、「期待しない」部分があるだろうと、想像できるような気がします。気がするだけかもしれませんが。
仕事での開発が、中盤から終盤へと向かう時期になり、障害がぽろぽろとあらわになるようになりました。自分が担当した以外の部分での、障害が現れた部分では、「期待する動作」はなんだろう、「期待しない動作」はなんだろう、と、考えてみたりします。期待していたことが明確であったなら、もっと早い時期に気付けたかもしれない、とも。

この感覚を延長して。「テスト駆動開発」というのは、期待している側の動作を先に書いて、後から期待されている側の動作を書く、という解釈でよいような気がしてきました。「テスト駆動」と言われると、なんか、仰々しくて萎縮してしまう感じるのですが、「期待していることを書く、期待されたことを書く」と考えると、期待を裏切らないようにと積極的になれるような、そんな気もします。気がするだけかもしれませんが。