エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

「正直ベース」

ときどき「『正直ベース』で見積もると何日かかる?」といった会話を聞くことがあります。「立て前でなくて本当のところは…」という意味だと思うのですが、すごくヘンなことばです。そもそも正直な話をしていれば出てこないことばですし、正直に話をしていないのならばそれまでの話は意味を失ってしまうわけですし。
このようなことばが出てくる背景には、「やらなければならないこと」と、「やれること」の間にギャップがありながら、うそでも「やれる」と言わなければならないような環境があるように思います。本当なら「どこまでならやれるか」という視点で、「やらなければならないこと」と「やれること」のギャップを解消しないといけないと思うのですが、今の開発の現場ではそれができていないということなんでしょうか。できていないからこういうことばが生まれるんでしょうけれど、ねぇ…。