エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

開発と研修

研修ということで、協力会社のエンジニアが入れ替わりに一日ほど開発の現場を離れています。さて、これは、開発に取ってプラスかマイナスか。
エンジニアにとって、研修に限らず、自らの技術を磨くことは必須なわけでして、それを妨げるようなことはしてはいけません。問題は。開発という成果を出すことが求められている現場において、技術を磨くための時間をさくことに対する評価。技術を磨くことは開発の現場を離れてからすべきなのか、開発の合間にすべきなのか。


今日の現場で「研修なんてしやがって」という声が聞こえてきました。わたしたちの立場は発注元。なので、現場のエンジニアが研修などで時間を取られてしまうと、その分稼働が落ちてしまいます。だからつい出てしまったんだと思う声。そんな声が上がってしまうのも分からなくはないのですが、わたしたちが協力会社に求めているものは作られるソフトウェアで、労働力の提供を求めているわけではありません。果たして、この声は正当なものなのだろうか?
もっと気になるのは、現場以外で技術を磨く機会を持てないようなエンジニアの集まりになってしまっていいのだろうか、ということ。仕事の成果からは離れたところで技術を磨く機会、いわば練習の機会はエンジニアでも必要なはず。その機会を奪うことになってもいいのだろうか?


仕事の値段が「人月」で計算されていることも関係しているのかもしれません。人月計算だと、すべての稼働日のすべての時間を仕事に振り分けた場合しか考えられてませんし。