エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

それは前進か、後退か。

開発中のソフトのコードを見ていて、「これは今のうちに対策しておいた方が保守性が上がってあとあと楽になるのに」と思って、担当者に対策の提案のメールを送ってみました。
返ってきたのは次のような内容。

現状、○○の対応は、ほぼ完了しており、提案された対応をしますと、全体的に多少の戻りが発生してしまいますので、現状の対応のままとさせて頂きたく。

提案された対応を入れるのは次回、○○の仕様が何らかが変わったときにしたいと思います。

結論が現状ままということは構わないのですが、どうにも釈然としません。しばらく考えてみたんですが、理由は二つあるようです。

  1. 提案の是非の判断がない
  2. コードの改善にと思って提案した内容が、作業の戻りと受け取られた

むしろ「価値を感じられないからやらない」という回答の方が納得できるというもの。

わたしが特に気になったのは、改善の提案をしてみたところ、それを戻りと見られたこと。わたしとしては、よい方向に動かす=前進させるつもりで提案したわけですが、それをすることは後退することだと思われたようです。

視点変わればものごとの価値は変わるので、それもやむなしですが、やっぱり釈然とはしないです。