エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

最近、気になって気になって仕方がないこと

003SHと005SHを担当した部署は、元々携帯電話のみを作っており、スマートフォンを手掛けたことはなかったという。


Android 2.2、共同開発でともにリスクを取り合った--シャープ開発者に聞く - CNET Japan

スマートフォンって、携帯電話ではないの?


開発する立場*1としては、従来日本国内で作られていた携帯電話端末と現在iPhoneに代表されるようなスマートフォン端末とで要求される技術が違って開発に苦労するという話は理解するけれども、携帯電話の世界に現れた異形のもののような扱いにひどく違和感。


以前、iPhoneに機種変更したときに「オレが欲しかった携帯電話はこれだよ!」と書いたように、iPhoneを手にしてようやく満足できる携帯電話に行き着いたというのが個人的な感覚。わたしからすればスマートフォンも狭義の「携帯電話」もどっちも携帯電話なわけで。
そもそも狭義とか広義とかいった修飾もそぐわない感じがして、むしろ日本国内の携帯電話が変遷をたどった結果「携帯電話」に矮小な意味を与えてしまったような気がします。その「携帯電話」に囚われているうちに、本来の携帯電話の世界でスマートフォンが台頭してきた。「携帯電話」がすべてだと思っていたユーザに本来の携帯電話の世界がもっと広く広がっていることを示した…ってことなんじゃないのかなー…と。


上にも書いたように、開発する立場からすれば、著しく仕様が違う端末を開発するということで頭の切り替えが必要なのは確かだけれど、あくまで作り手側の問題。作り手の視点で、一方に「携帯電話」、一方にスマートフォン、という考え方をするのは如何なもんだろう。


わたしのような意見の方が少数派だとは思いますけど、やっぱり腑に落ちないのです。

*1:わたしもそのひとりなのだけれど。