エンジニアのソフトウェア的愛情

または私は如何にして心配するのを止めてプログラムを・愛する・ようになったか

ボクの家にはよくできたMacがいる

世間の片隅で三文小説を書いて暮らしている
そんなボクの家にはよくできた女中さんがいる


アサミ・マート木造迷宮


Macを新調しました。わたしにとって三機目のMacで初めてのIntel Macです。今まで使っていたiBook G4はPowerPCプロセッサなのでOS XLeopardまでしか対応していません。さすがにマシンパワーと環境が世の中の流れに合わなくなってきたので、今回OS X Mountain Lionがリリースされたのに合わせて新調することにしました。
一機目のPowerMac G4を購入したのが2000年、二機目のiBook G4を購入したのが2006年。奇しくも6年おきにMacを購入しています。次にMacを購入するのは2018年になるのでしょうか。

ま、それはそれとして。


新しく購入したMacBook Pro 15' with OS X Mountain Lionが手元に届いてからちょうど一週間。MacBook ProやMountain Lionのレビューは世の中にたくさんあると思いますので、わたしはわたしが感じた印象を伝えようと思います。そう思ったとき浮かんできたのが冒頭の「木造迷宮」のフレーズでした。


無意識に操作したあとになって「あれ?なんでこのファイル、ここで使えるんだ?」「なんでこのリンク、ここからたどれるんだ?」「なんでこれできるんだ?」と気がつくことがなんどもありました。
タネを明かすとiCloudDropboxです。iCloudをONにしてDropboxをインストールするだけで普段使っているファイルがすでにある。ただそれはタネのひとつ。
もうひとつ重要なことは、わたしが普段iPhoneiPadを使っているということのようです。OS XPowerPCプロセッサをサポートしたのはLeopardまで。ですからMacBook Proを購入するまでLeopardを使っていました。そこからSnow LeopardとLionをすっとばしてMountain Lionへ移行しました。さすがに最初の半日ほどは戸惑いましたが、それをすぎるとなんとなく自然に使えてしまっている。Mountain LionにはiOSから取り込んだ操作方法が反映されていると言いますが、どうもその効果のようです。


以前このブログで「すごいことを見る者にすごいと意識させないということ」というエントリを書きましたが、今回もそのことを強く感じさせられたできごとでした。
わたしもそんなプロダクトを作りたい。


参考:「http://chibicode.tumblr.com/post/7716809797/sfc
有名な記事でいまさらわたしが紹介するまでもないのですが、「意識させない設計」ということを考えるときにいつも思い出す話なので、参考としてここにあげておきます。

デザインとは、

  • 誰かから 好かれるものを 作ること

ではなく

  • 誰からも 見えない決まりを 作ること

いつか読むはずっと読まない:別館がオリジナル


新しいMacを手に入れて、使ってみて、浮かんできたのがこのイメージ。


アサミ・マート木造迷宮」第44話より(単行本 木造迷宮 第7巻収録



2012/08/13時点、この第44話全篇をWebで読むことができます


時代はメイドから女中です(違)。


木造迷宮 (リュウコミックス)

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以下続刊


ちなみに「木造迷宮」はもともと別の主人公で書かれた同人誌だったようです。商業誌での連載が好評で、その同人版も現在は「別館」として単行本されています。

木造迷宮別館 (リュウコミックス)

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